子供の好き嫌いをなくす方法を考えた

大人になると、もう好き嫌い図鑑は完成してしまっているので、嫌いな食材は家にないし、好きな食材は食卓によく出がち。
けど、子供時代を思い出してみると、それのおかげか、ウルフは親の好きなものが逆に嫌いになってしまった。

お好み焼き・鍋は親が好きでしょっちゅう食べてました。大人だとあー分かる〜、という方も多いと思いますが、子供からしたらそれが好みでない場合地獄。
ウルフはもう一生分食べたわ、という感じになってしまい、お好み焼きは嫌いというか、見た瞬間お腹いっぱいになってしまう。
これが好きになった場合だとおふくろの味・ソウルフードみたいになると思うんですが、失敗した場合子供からそのメニューを人生の食事図鑑から消してしまう。

鍋はもう味が嫌いだったので、大人になって一人暮らし以降、ああ、これでもう一生食べなくていいんだ!と、赤から鍋に出会うまでは食べなくなってしまったし、親の都合でこういうことは自分の子供はしたくないという気持ちがウルフは人一倍強いです。とても強い。

おでんもどうしても親の作る味がダメで、美味しくないと伝えても親は美味しいからやっぱりしょっちゅう食卓に出てくる。結果おでんも長いこと食べれなくなってました。
お金を出してコンビニで買うなんて信じられない!!と思っていましたが、大人になってからある時友達がちょっと食べてみたらとコンビニおでんを分けてくれて、まぁ付き合いだしな・・・と気乗りしない中食べたら、

うまああああーーーーーー!!

となって、以降食べられるようになった、とか枚挙に遑がないわけです。

つまりなにが言いたいかというと、味覚は子供と大人で絶対的に好みが違うし、いちパーソンとしても味の好みは色々。親と子の味の好みが合わないことは絶対ある。

で、いつか子供が大人と同じものを食べられるようになって、家族同じものを食べるようになったら、絶対に子供が食べたくないメニューがでてくる。
その時ですよ。

その時はもう作ってしまっているから食べなさい(というか食べないと今日ないよ)というのはあるかもしれないが、嫌いだなとそこで分かって親が好物だった場合なんかは、これからもしょっちゅう出てくるから我慢して子供もしょっちゅう付き合えよ、にはしたくないです。

もちろんメニュー別にする等は大変だから現実的ではないけど、今日は親の好物がどうしても食べたいから、これは子供は嫌いだから子供の分は今日は外でお弁当を買ってこようとか、はたからみたらそれは教育としてどうなのとか不自然とか言われようとも(まぁ普通の家庭は食事を他人にみられることはないはずだが・・)そうしたいと思ってます。

子供からそのメニューを将来に渡って奪いたくないのもありますが、それよりもなによりも、

好き嫌い多いと生きづらい

から。
友達と食事するのってとっても楽しいイベントですが、好き嫌いって周りに迷惑をかけてしまうので。

好き嫌いをなくしたいというのが言いたいことだった。なんでこんな遠回りしてしまったのか・・

好き嫌いしないで食べなさい!とやるより、食べられるもの食べさしておいたほうが、大人になると絶対味覚変わるからまた挑戦していつのまにか普通に食べてる、というのはあると思う。
けど、無理やり食べさせるとそれは子供であっても強烈に記憶に残り、それが絶対的な嫌いなものを作ると思うんです。

逆を言えば、強烈な嫌いな記憶をわざわざ残さないように、嫌いならそこでやめておけばたいして記憶に残らないので、人間忘れてまた食べたりするんですよ。
そもそも勉強でも記憶したかったら反復しないと忘れちゃうので。わざわざ記憶の定着のプロセスである反復を、嫌いなものの定着に使うというのは絶対もったいない。

好きになってもらう、ではなく、嫌いになるためのプロセスを避ければ、その日拒んだ記憶なんてころっと忘れて大人になったら自然と食べてるかもしれないよ、と。

好き嫌いをなくすには、嫌いなものを何度もチャレンジして親の努力などで失くして解決するのではなく、嫌いになりそうならその嫌いとして定着しそうなプロセスを阻害する・邪魔する、というアプローチでとりあえず食べれないものはない(あらゆるものが食べられるわけではなくて嫌いなものが食材図鑑にまだ登録されてないだけ)という状態にしたい。

あー、すみません。もっと整理できる話だったかも。書きながら言いたいことがなんとなく出てきた感じです。前半と後半で文章の軸が異なってますね。
子供ってはちみつ食べられなかったり苦いもの食べられなかったり、そもそも食べられるものが大人と同じ範囲ではないと思います。子供のうちに大人と同じように食べられる範囲を広げるというのは結構不自然なことなのかも。
生物として、少しずつ食べられる食材や味覚が増えていくほうが自然な気がする。

大人から見ると、嫌いなメニュー避けたら食べられるメニューのパターンがこんなに狭い!となっても、そもそもそれは嘆くことなのかな?と。身長が伸びる時期がひとそれぞれのように食べられる範囲が大きく育つのは人それぞれのペースがあっていいと思う。

男あるあるかもしれませんが、独身の頃ウルフはこれ美味しい、ってなったら1週間連続でそれ食べちゃった、とかやりがちなタイプです。子供も食べられるパターンが少なくても食べるのを嫌がらない限りにおいては別に問題ないんじゃない?と思ってます。まぁそりゃ昔なんてみんなコメばっっかり食べてましたしね。

だから子供の好き嫌いに関しては、大人の色眼鏡を頑張って外してつきあっていきたい。

と言いつつ、きっと好き嫌いたくさんし始めたら、キーーー!なんでこんなになんでも嫌がるんだ!疲れた!子育ては理不尽!!という記事が増えることでしょう(笑)

好き嫌いをなくす幼児食―心に栄養、頭に栄養